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花四

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    |  某学園ドラマだよ
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  花の4人組みだね
 | |                | |            \
 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ナカヨシハナシダ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
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「うっわ、スゴイ、っつか、あえりえないし」
 豪奢な建物の中を、シカサの後に三歩ほどおくれて歩きながら筑紫はつぶやく。
 所々に黒いスーツを身にまとった筋肉隆々、表情をピクリとも変えない男性達が
 点在しているのは世に言うボディガードだろうか。
「何がありえないんだよ」
「なっ、道日月寺、聞こえてたの?」
「そんだけデカイ声出してりゃ聞こえるだろ」
 急に後ろを振り向かれて、狼狽しながらも筑紫はため息をついた。
「アンタの家にもう一度来るってのもありえないし、
 家にお医者さん駐在してるのもありえないし、
 っっていうか、なんであたしがアンタの家に見舞いに行かなきゃならないのよ?」
 具合が悪い人ってだれなの?」
「あぁ?言っただろ」
「聞いてないわよ!」
「ハッ、おまえはホントに"馬の耳に粘土"だな!」
「・・・"念仏"だし」

 重厚な扉を開けると、大きな部屋の中央にはやたらと豪華なベッド、
 腰掛けるのさえ恐ろしそうな値段であろうソファや、
 博物館でしか見たことのないような置物やら絵が飾られている。
 見舞い用の花なのか、随所に零れ落ちそうなほどの花も生けられていた。
「いいとものゲストかよっつーの」
 筑紫が一人ごちていると、ソファから二人の影が見えた。
「あれ?シカサ、牧里予連れてきたの?」
 長い手足をもてあましたように組んだソウヅロウの肩に、軽くよりかかりながらアキラが片目をつぶる。
「おやまあ、仲のよろしいことで」
「おまえらほどじゃねえ!」
 怒鳴るシカサにクスリとほほ笑むと、ソウヅロウはベッドの方を指差した。
「シカサがいないから、寂しがってたよ」
「そんなこと知るかよ!・・じゃねえ、知ってる!」
 否定と肯定が入り混じった返事を返しながら、
 シカサは筑紫の腕を引っ張り、ズカズカとベッドへと近づいていく。

「ちょ、ちょっと、道日月寺、何する・・・・」
 掴まれた腕を振りほどきながら抗議の声をあげた筑紫の声が、止まる。
 ベッドの中、やたらとたっぷりドレープをきかせた白い布につつまれていたのは、花シ尺塁。
 ふんわりとした微笑を浮かべながら、シカサと筑紫を見上げていた。
「ごめんね、オレが、牧野に会いたいって言ったんだ」
「あ・・・ごめんなさい、うるさくして。でもなんでこの家に?」
「それはだな!」
 二人の間にシカサが割ってはいる。
「昔から塁は体が弱かった。
 だから外に遊びに行くのも難しかったんだが、オレの家には常時トップクラスの医者がいる。
 ということで、オレの家になら大丈夫だということになり、ついでに塁の主治医にもなったというわけだ!」
「・・・はぁ・・・」
 納得なのか、ため息なのか、筑紫は微妙な相槌をうつ。
 満足げな顔をしたまま、シカサは続く隣の部屋へと移動した。
 それを目で追いながら、今度こそ何度目かの本気のため息をもらす筑紫に、
 下から綺麗な指がのびてきた。筑紫の指にそっとふれる。
「牧里予の元気、分けてもらいたいなと思って、来てくれてありがとう」
「うっ、ううん。はやく、元気になってね!」

「塁!!」
 いつの間にか戻ってきたシカサが、またしても二人の間に割ってはいる。
「お前にずっと隠してきたことがある・・・本当にすまないと思ってる」
「ど、道日月寺?」
 何事かと面食らう筑紫には我関せず、
 真剣な眼差しをしたシカサはおもむろに口をひらいた。
「すりおろしたりんごを食うと若ハゲになるっていうのは、オレの真っ白な嘘だ!
 風邪をひいた時には、むしろすりおろしりんごが体にいいんだ!
 おれがすりおろしてやった、食え!」
「赤でしょ、ってか、それ本当にあった話だったの?」
 シカサの手から差し出されたガラスの器には、
 すりおろされたばかりのりんごがみずみずしさを放っている。
 それを塁は幸せそうに見つめる。
「うん、知ってた」
「・・・そう、なのか?」
 きょとん、としたシカサ司の顔を面白そうに塁は見つめ、そして口を開く。
 わけのわからぬまま、話題においていかれたような筑紫が次に目にしたのは、
 驚くような、それでいて麗しいような光景だった。
「しょうがねぇな、ほら」
 銀のスプーンを一匙、熱のためか常よりもいくら赤く濡れた唇へと持って行く。
 シカサが、類に。
「ったく、おまえは昔から甘えん坊だな!」
「うん」
「まったく、三つ子の魂は百八つあるってホントだな」
 いつものようにツッコミも入れられず放心状態の筑紫の背後には、
 いつのまにやらソウヅロウとアキラが微笑を浮かべ立っていた。
「百だし」
「煩悩だし」
 おまけに、悪戯そうな瞳で顔を覗き込まれる。
「目の保養できたでしょ」

「そうそう、風邪には、ジンジャーティがいいんだよ」
「ジンジャー?生姜湯だろ?オレ的にはありえない」
 ベッドにはあいかわらず妙な雰囲気のまま、シカサと塁がいる。
 塁はいつものようにニコニコとしているし、シカサもまんざらではないといった様子で、
 口ではなんだかんだといいいながら世話をやいている。
「っていうか、なんで病人のところにアンタ達4人が揃ってるの?わけわかんないし!」
 筑紫をはさんで、ソファでくつろいでいるソウヅロウとアキラが顔を見合わせた。
「何でと言われても、それが普通だからね。
 自分の家にいる時と、女の子と消えるとき以外は、いつも一緒だから」
「そうだな、風邪も、オレたち4人みんなひくよな。一人がひくと、一人が治る」
「あー、はいはい・・・」
 返事をする気にもなれず、筑紫はティーカップを手にした。
 きっと貧乏人には飲めないような高価なお茶なはずだから、
 とりあえず飲んでおかなくては。
 それにしても。
「なんであたしここにいるんだ?」

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 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 原作読んでないから細かいとこ違ってたらスマソ
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