梓/999 車掌×キリコ
更新日: 2011-05-01 (日) 09:18:47
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| フリーゲームの梓/999で車掌×キリコだよ
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| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| てゆーかキリコの独白?妄想大爆発だね!
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| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 照れ隠しに厨要素を
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) ふんだんに取り入れてみたとです
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壮大にネタバレ
「はあ…」
いつの間にか、瓶に入れられた例の「薬」を眺めては溜息をつくのが癖になってしまった。
遂に今日も飲めなかった。きっと明日も飲めないのだろう。
どうして自分はこんなにも簡単なことが出来ないのだろうか。
しぬなんて、かんたんなこと
いつものように石炭を炉にくべていく。
魂の最期の輝き、とでも言うのだろうか。
つい先程まで人のかたちをしていたそれは怖気がするほどに美しい炎に包まれて消えていった。
どういう原理かこの汽車は人の魂の力で走っている。
燃料に困ることは無い。
この世には自ら命を絶とうと赤い汽車に飛び込んでくる愚か者がいくらでもいるのだから。
でも、その愚か者たちにすら出来ることが自分には出来ない。
死ぬなんて簡単なはずなのに。
「どうしたキリコ?珍しいな」
人恋しくなってぶらぶらしていたら、つい車掌室に来てしまった。
「別に…暇だから来ただけだよ」
他人に全く無関心な乗客に比べればこいつはまだマシな方だ。
ただマシだというだけで、たとえ身体を重ねてる最中に自分が死んだとしても、この車掌は気にも留めないのだろうけれど。
それでも寂しさに負けて男同士のこの不毛な行為を繰り返してしまう。
横で寝息を立てている男を起こさないようにそっと立ち上がると、壁に掛けられた絵が目に入った。
この男の娘が描いたものだ。
自分の父親の似顔絵。拙い字でメッセージも記されている。
ふいに、大声で泣き叫びたくなった。
不毛だ。この行為も、自分がしていることも、この男がしようとしていることも何もかも。
もうずっと昔に死んでしまっているのにこの男は自分の娘を生かそうと他人の魂を犠牲にしてこの汽車を走らせ続けている。
あの時あの子が汽車に乗りたがるのを止めていれば、という負い目もあって付き合っていたが、こんな不毛な行為はもう沢山だった。
咄嗟にポケットに入れておいた瓶を取り出した。
この「薬」を飲んだら死ねる。楽になれるんだ。いや、自分は既にあの時に死んだのだから正確には消える、か。
死ぬなんて簡単なこと
それなのに。それが出来ない。
誰にも気付かれずに消えていくのが自分でも不思議なほど怖い。
瓶をそっとポケットに戻した。
生きるって難しいこと
相変わらず寝ている男を横目で見て部屋を出た。
自分の最期を看取るのはこの男ではない。
僕は希望を待ち続ける。
その希望の前でなら、安らかに消えていける気がするから。
だから
『死んだら……死んだら楽になれるのかな?』
それは、"希望"の名を持つ少年が現れるほんの少し前のこと。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ …遂にポエミーやっちまったんだぜ
| | | | ピッ (・∀・ )
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そして>>199の名前欄に3って入れ忘れたんだぜorz
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