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ジパング 久利×起句

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                    |  ジパソグ久利×起句
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 | __________  |    ̄ ̄ ̄V ̄ ̄|  完璧捏造話後編は近々
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 | | |> PLAY.       | |              ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 正直スマンカッタ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
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雅行が横須賀勤務になってから半年、艦は違うが都合が付けば月一回程度
二人で飲みに行ったりメシを食いに行ったりしていた。
今日は雅行の艦の隣に俺の艦が停泊している。艦長同士が友人で半ば強制的な
休日前の飲み会に俺らも含め両艦乗員の中から約30名ほどが参加した。
雅行の隣の座布団に座り、雅行の横顔を宴会芸を見ている振りしてちらりちらりと眺める。
相変わらず色は白いし整った眉目をしている。眼鏡の奥の眼は今日は良く笑みを造っている。
機嫌がいいらしい。
「菊池一尉、うちの航海長がお世話になってます。」
俺の部下たちが雅行に酌をし、
「尾栗一尉、よろしくお願いします。」
雅行の部下達も俺に酌して廻っている。
かわいい部下たちの気遣いに少し気が緩んだのか注がれるままビールやら
日本酒やらウイスキーを飲んでいる。「菊池一尉イケますねー。」なんて俺の部下に
言われてる。一般人の中ではアルコールに強い部類に入る雅行でも自/衛/官と
してはたいしたこと無い。目の周りや首が赤くなっていて酒がまわっているのは
すぐにわかった。

俺は某大の頃自分の感情に気が付いた。雅行が好きなんだってことに。でもこんな
感情は誰にも言う事は出来ないし、言ってしまって親友という関係が崩れるのもゴメン
だった。このままこのポジションでいいと決めた。でも時々、本当に時々この昇華できない
感情を持て余し抑え切れなくて菊池と居ることが苦しく感じる事もあった。
今もちょっぴりそうだ。
宴会が始まって二時間もした頃、幹事の奴が王様ゲームを始めだした。
座敷の隅のほうではツブれたやつらが一人、二人と抜け殻のようになっている。
品の無いネタが繰り広げられ柳と米倉の数字が当たり、王様の命令は定番のキスが
命じられた。二人とも汗をかきながら目を白黒させていたが腹をくくったようで思いっきり唇を
ぶつけていた。
盛り上がる拍手や口笛に混じって「米倉ーやさしくやれよー」と雅行が野次を飛ばした。
珍しいこともあるもんだ。酔ってるのか?俺はビールを手酌で飲みながら言った。
「俺も菊池にやさしくされたいねェ」
「何言っているんだ今以上やさしくして差し上げろって言うのか?。お前の提出書類むかーしから
協力してやったりしてるだろ。」大体お前は易きに流れるからな気を付けた方がいいぞ。
としたり顔でばっさりやられた。「へいへいへい」と返事をして話題を変える。
「それよりも菊池、今日ピッチ早いんじゃね?」
「そうか?いやそうかもしれん。デカイ仕事もケリが付いたし明日は休みだしな。」と微笑んで
酒で潤んだ赤い目で俺に言う。俺は心拍が跳ね上がるのを感じた。
「あら、その辺でやめとかないと酔いつぶれてもオカアサンは知りませんよ。」
口では控えるように言うが俺の目は雅行の艶っぽい目を見れずにそらし、
頭の中ではよからぬ考えが過ぎった。
「誰がオカアサンだ。誰が」雅行が形の良い眉を寄せて冗談まじりに言う。
俺はそばにあった誰かが開けた殆ど減っていないワインを雅行と俺のグラスに注ぎ、
「んじゃま、デカイ仕事にケリ付いたちゅうことでカンパーイ」
と言って雅行に飲ませた。

それから一時間半が過ぎた頃、俺と雅行はワインだけでも二本空けていた。
部下たちもバラバラと酌をしにきた。
もう、雅行は酔いも回りに回ってフラフラなのは判っていたが俺は止めなかった。
タバコを吸いに席を立ち、戻ってきたら雅行の姿はなかった。荷物はある。
トイレかと思っていたが15分経っても戻ってこない。
どこかで眠りこけてるんじゃないだろうなと少し心配して辺りを見回ることにした。
雅行は鍵もかけずトイレの個室でTOTOの便器と仲良く抱きあっていた。
「おい、雅行大丈夫か。もどしたのか?」と肩を揺すりながら言うと鈍い反応の後、
「う・・・気持ち悪・・・」と呟いた。俺はちょっと待ってろと言って、店員からお絞りを数本貰うと、
雅行の口元を拭い、立たせてシャツゃズボンの汚れてしまった所を拭いた。
雅行は立っていられないくらい酔っていた。こんなに酔うのは洋介と俺と雅行の三人で
飲んだとき以外は初めてだと思う。

雅行を店の椅子に座らせてから荷物を座敷にとりに行き、抜け殻たちをごめんよと跨ぎながら
幹事に「俺と菊池先に帰るわ」二人分ね。と金を渡して店を出た。
雅行に肩を貸しながらタクシーを拾うため通りまで歩いた。雅行のいつもはきちんと整髪料で
固められた髪はパラパラと降りて乱れ、いつもより無防備になっていて肩を貸しながら歩いている
せいで体は俺と密着している。おまけに「康平、すまない」と弱弱しく呟く。俺の心は酷くざわめいた。
間近にある雅行の顔はキレイでキスしてみたいと思った。こんなに近くにあるから
ちょっとくらい触れても分からないよと邪な俺の心が語りかけてきた。
少し、ほんの少しなら・・・よろけた振りをしてバランスを崩したらイケるかも・・・
いや、いけない、いけないと踏みとどまり通りに出てタクシーに乗った。俺のマンションの
ある地名を告げてから車は動き出した。

俺の部屋についてから雅行はトイレでもどした。タクシーの中では我慢していたらしい。
「雅行、大丈夫か?」
雅行は首を横に振って「・・・ダメかも・・・」と答えた。俺は酒をたらふく飲ませたことをちょっと後悔した。
ベッドで横に寝かせてから服を脱がしにかかった。シャツのボタンを一つずつ寛げているとき俺の頭の中は
危ない想像でいっぱいだった。落ち着け俺。

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 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 時間がたりなかった
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) スレ汚しスマソ
 | |                | |       ◇⊂    ) __
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